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Customer Interview

天藤製薬株式会社 様

株式会社シーエムプラスは、天藤製薬株式会社様の「常若PJ*」(工場建設プロジェクト)における基本設計業務、および建設工事監理業務という施設エンジニアリングサービスを始め、GMPコンサルティングサービス、東南アジア地区の薬事支援サービスなど広範囲にわたりプロフェッショナルサービスを提供しております。今回、同社代表取締役会長の大槻浩様、常務取締役の中谷昭様に、弊社サービス導入の背景や、サービス導入後の効果についてお話を伺いました。

*常若PJ・・・常若と書いて「とこわか」と読み、伊勢神宮の20年に1回の遷宮を表し、衰えることなく瑞々しいエネルギーがあふれている状態をいう。大槻会長が命名

  • 天藤製薬株式会社
    代表取締役会長
    大槻 浩様

  • 天藤製薬株式会社
    常務取締役
    中谷 昭様

  • 株式会社シーエムプラス
    代表取締役会長
    冨樫 経廣

1 業種崩壊、業態変容の時代に・・・

冨樫:本日はお忙しい中、貴重なお時間を割いて頂き、インタビューの機会を頂きました事、深く御礼申し上げます。今回のインタビューは本当に楽しみにしておりました。

大槻:こちらこそよろしくお願いいたします。そうですね、まずは製薬企業の現状について少し話をしてもよろしいでしょうか。従来考えられている製薬企業のサプライチェーンはこの図のようになり、まさに垂直統合型です。

製薬企業は大手を始め、上記のビジネスモデル、バリューチェーンがありましたが、昔からある業務を全部内製化する状況ではなくなってきており、バリューチェーンの多様化が現状です。私は、「業態変容」と呼んでいます。現在は、新薬型、ジェネリック型、OTC型、製造受託型、ファイナンス型ですが、今後は、そのような従来のカテゴリーで分けることができなくなると思います。
トレンドとして、ビジネス・エコ・システム。今まではバリューチェーンの部分を総内製化でしたが、外注化への状況はすでに起きています。現在は部分外注化への移行期であり、今は顧客自身が不慣れなのです。なぜ不慣れなのかというと、内製部分と外注部分との途切れた部分をどうバウンドして連携させるのかのプロジェクトマネジメントに慣れていないのです。そのような状況で、どのような事が必要かと言いますと、バリューチェーンの『包括的』認識と個々のモジュールの連結が大切になってきます。今まで全部社内で行ってきたものを、あるモジュール部分的に外に出すことは、今までになかったバリューチェーンのあり方なのです。それがまだ製薬企業側もよく認識ができていない、定着していないのです。

そこで、CM Plus(以下 CMP)の存在価値が出てくるのです。

2 CMPはパートナー

大槻: CMPは業務請負の外注業者さんではなく、私どものパートナーとして位置付けています。
パートナーと請負業者との違いは何でしょうか?請負業者は顧客から言われた業務範囲に対してサービスを提供する。それに対しパートナーは顧客の業務の中に入り込んでまず「課題」を見つけ「ソリューション」を提供し、価値創造に寄与する。なぜ私がその様に考えているかは次の5つの機能をCMPが保有しているからです。
私のCMPへの評価は、下記5つです。
①客観性 ②先進性 ③専門性 ④機動性 ⑤包括性

客観性に関しては良い例が工場の適合性評価機能です。CMPの指摘は主観的ではなく、厳しい客観性に基づいて実施されていました。クライアントとして、CMPに「まあまあできています」と言われても、査察機関による査察でダメだと言われた場合は何の意味もないのです。査察機関レベルの適合性評価を実施し、改善をしていくという価値を提供して頂きました。また、先進性では、最新のガイドラインによる表面的なアドバイスだけでなく、それらの考え方の原点に戻り、深堀をした対応を行っている事を感じています。
専門性では、多岐にわたるエンジニアやコンサルタントを抱えており、実地経験のプロフェッショナルを目利きして、キャスティングをしています。今、キャスティングという言葉を使いましたが、キャスティングをする、行う能力が冨樫さんを含め、会社として持っている事がすごい事なのです。機動性ですが、監査対応、GAP分析などの時に、最初からソリューション提案を行うのではなく、何が問題であるか、イシューの確認から始まる。イシューの確認を的確にしなければ的確なソリューション提案はできないと考えています。特に強調したいのが包括性ですが、前にも冨樫さんにお話いたしましたが、アリストテレスが「全体とは部分の総和以上の何かである」との話の通りに、いろんなモジュールを足し算のように連結しても、それを重ねてインテグレーションする機能がなければモジュールは生きない。それを冨樫さんは知っているのです。セグメントのプロフェッショナルな人がたくさんおり、皆が汗をかいて浮かばれるために冨樫さんは、全体のストーリー、状況を理解し、表現をしていかないと、その汗が浮かばれないことを知っています。まさしくトップ宰相の器ですね。そして、この包括性も含め、5つの機能を御社からは感じております。また、冨樫会長に関しては「夢を語る人」であり、藤岡社長に関しては「調達をする人」・・キャスティング、機能をさせていくことを考え実行しているお二人の存在が、すばらしいプロフェッショナルの方々の大切な汗を『キラッ』と輝かせているのです。

冨樫:ありがとうございます。本当に弊社に対してすばらしい分析と評価をして頂き、嬉しい限りです。ところで弊社に最初にお声をかけて頂いたのは、確か既存施設のGAP分析だったと思いますが。

中谷:はい。弊社の既存施設についてGMPの観点から GAP分析をして頂いたのが最初の業務でした。そこから始まりエンジニアリング業務もお願いしている理由としては、既に施設を熟知しており、貴社のCM(Construction Management)の方針が常に施主側に立ち、概念設計から機器設備のバリデーションに至るまで一貫してお願いできるところにありました。また、その実績は業界内でも評判の高いものでありましたので。

冨樫:期待通りの効果は得られましたでしょうか?

中谷:当社には過去20数年間大きな設備投資がなく、自社エンジニアの育成が遅れていたことや、また急速に変化しているグローバルな最新GMPの知識とそれに適合する設備建設のノウハウが不足しておりました。 現在、新工場では、現場工事が始まっていますが、貴社には基本設計の開始から今日に至るまで本プロジェクトの中心的な役割を担って頂いています。 また、CM業務を通じて最新のGMP知識を弊社社員に普及していただくと同時にバリデーションの方法論も伝授していただいています。 更にはCM業務だけでなく、当社のGMP文書の整備や東南アジアの薬事調査のコンサルタント等の役目を担っていただく等、その依頼範囲は大きく膨らんでいます。 当社の三田工場完成の暁には三極のGMPに合致し、活性物質の封じ込めにも対応した最新鋭の工場となるものと信じています。

3 ASEANマッチングビジネス

冨樫:最後になりますが、今後、弊社に期待する役割についてお聞かせください。

中谷:貴社はエンジニアリング、GMP査察の支援、GMP教育、GMP関連文書整理業務と幅広い範囲の業務をビジネスチャンスとして取り入れているところがほかの会社との違いです。 それ以外に日本国内だけでなく、海外進出するときの現地でのビジネスマッチングや海外薬事規制をクリアするためのサポートやサービスも期待するところです。

冨樫:ようやく我々も満を持してマッチングビジネス*が形となりました。ローカルネットワーク構築ができ、東南アジア地域での仕事に繋がりました。このケースは、GMPコンサルティング→エンジニアリング、エンジニアリング→GMPコンサルティング→マッチングと弊社においてのサービスが繋がれたもので、弊社としては、理想的なものです。我々はこの天藤さんモデルを他の顧客にもぜひ広げていきたいと願っています。今後とも大槻会長以下、皆様の期待に沿えるよう関係者一同、切磋琢磨してまいります。

*日本企業のASEANへの製品導出(輸出、技術導出等)、またASEAN企業による日本製品の受託と輸出に関する、パートナー選定および業務遂行支援サービス

左側から、
株式会社シーエムプラス 代表取締役会長 冨樫 経廣
天藤製薬株式会社 代表取締役会長 大槻 浩様

天藤製薬株式会社様プロフィール
設立
大正10年10月11日
事業内容
ボラギノール®を創製発売
本社
京都府福知山市笹尾町995番地
大阪本社
大阪府豊中市新千里東町一丁目5-3(千里朝日阪急ビル)
代表
代表取締役 取締役社長 大槻 良三
天藤製薬株式会社様
コンサルティングにおけるCM Plusの役務

(Ⅰ) エンジニアリング関連
①プロジェクト「常若」基本設計業務
②詳細設計監査業務
③福知山新工場建設工事及びバリデーション支援業務

 

(Ⅱ) GMPコンサルティング関連
①既存施設のGap分析業務
②GMP文書再構築に係る業務支援

 

(Ⅲ) マッチング関連
①ベトナム・シンガポールに向けた薬事調査・申請支援業務